出勤だった日曜日、夫が子供を「信玄餅」の桔梗屋さんに見学に連れていってくれました。
でもって、信玄餅を買ってきてくれました。
いつもと違う食べ方をしようってことで、卵なしで豆乳アイスを作りまして。
信玄サンデー。うふ♥
豆乳アイスの豆くささは、バニラエクストラクトも入ってますが、黒蜜効果でかなり抑えられていると思います。信玄餅→きなこ→アイス→黒蜜の繰返しですが、たまにはこんな遊びも
いいもんです。
4歳と5歳の子供は、当初、職場の託児所にお願いしていましたが、今春から地元の保育園へ。
夫は自宅で仕事をしていて、いれば迎えに行ってくれますが、月の4分の1-3分の1近くは出張しているので、その間は私が仕事のあとに迎えに行きます。
職場のバスで帰宅して、-夫は機材などを持って車で出張に行くので-カーシェアリングで車を借りて迎えに行きます。
保育園は都会はそうではないのかもしれませんが、延長保育で最後まで残るお子さんはとても少なく、暗くなりかけた園舎に残っているのを見ると、ちょっと申し訳なく思います。
それでも。子供に声をかけてくださる方、残れないときに仕事のフォローをしてくださる方、職場で予定のバスに間に合うように終礼の時間に配慮してくださる方。
いろいろな人に助けられてある子育ての日々です。
助けていただけばいただくほど、うーんと恩返ししよう、と思います。
ところで、最初に職場の託児所にバスで一緒に通っていたせいか、わが家の子供は自家用車に乗り降りするときも「よろしくおねがいしまーす」「ありがとうございましたー」とごあいさつ。
これも毎回楽しく聞いています。
写真は職場の近くの私の好きな場所。
木漏れ日って世界で最も美しいものの一つ、と思います。
今日まで仕事がお休みで、子供は保育園。
かねてより行きたかった、歌人・山崎方代(やまざき・ほうだい)の生家跡へ行きました。
昨日、文学館に行って、常設展にある資料に張り付き、夜、酔っ払って方代短歌について力説してたら夫が連れて行ってくれました。ええ人や。
方代さんは、大正3年生まれ。出征して右目を失明し、終戦後は靴の修理をしつつ各地を放浪。
私にも分かり易い口語短歌、ということもあるかもしれませんが、この人の歌が好きで。
甲府南から精進湖へ向かう道の途中に、ぐっと登り切ったあたりが故郷の旧右左口村(うばぐち・むら)。現甲府市です。
◇死ぬほどのかなしいこともほがらかに二日一夜で忘れてしまう 方代
この明るさが好きですが、「二日一夜」には戦争体験を読むべきのようです。
文学と明るさ、暗さについてはまた別の機会に書こうと思うのですが、方代さんの歌は必ずしも明るいわけじゃなく、湛えた暗さがある。
しかし、ふざけてどうでもよいことを詠っているようで、とても詩のリズムが美しい。
計算なのか、天性なのか。
そんなわけでよい日でした。
山梨県立美術館に行って、常設展示にあるミレー「無原罪の聖母」を見てきました。
本当は、文学館が本命だったんです。その話はまた後ほど。
「無原罪の聖母」は、キリスト教で、神の子キリストを生んだマリアもまた、神のはからいによって原罪なしに生まれた、とする教義に基づくもの。「無原罪の御宿り(おんやどり)」とも言われます。
ベラスケスとかエルグレコ、それにムリーリョにも同様のテーマの絵はあって、それぞれ、「あーマリア様ね」って感じの絵なんですけど、ミレーのこの絵は、垢抜けないっていうか、農民的っていうかそういうマリア様。
時の教皇は、この絵を結局は受け取らなかったということみたいなんだけど、イメージと違ったのか?
そもそも、なぜミレーが描いたこのマリアは、こんなにも庶民的?普通の人?なのか。
いろいろ考えてみるのが楽しいって思います。
写真は前庭にきれいに咲いてました。
私の夫というのは、自分は全然文学にも美術にも興味はないのだけど、行ってみたいなーと呟くと、連れていってくれて、自分もそれなりに楽しんでいる。立派な人です。
あ、子供も、文学館では本当に飽き飽きしてたみたいだけど、特に5歳の息子は、この絵はなぜか気に入ったみたいでした。