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フードマイレージ

ノーミートにするにあたり、主人が好きだったトンカツに代わって一時期、よく作るようになったのが、エビカツでした。

エビをたたいて、玉ねぎのみじん切りと混ぜ、調味してフライにします。パンを焼いてサンドにすることもありました。

こういう場合に使うエビは、大抵近くのスーパーに売っている冷凍エビです。

しかし最近は買う回数がぐっと減りました。

一つはフードマイレージという観点からです。

フードマイレージとは、環境に対する二酸化炭素の排出量に着目し、産地ー消費地の輸送距離を指標とした考え方で、食糧問題を考える上でもカギのひとつとなります。雑駁に言うと、日本から遠く離れた国からやってくる食物はフードマイレージが高いということになります。

フードマイレージを考慮するようになってからは、大半が輸入品であるアボガドやバナナを買うことはほとんどなくなりました。

バナナは皮をむくだけで簡単に食べられ、子どものおやつには最適ですが、おやつはほかにも工夫できると思い始めたからです。

 

これまでよく使っていた冷凍のエビのほとんどの産地はインドネシアやタイでした。

日本から遠いことはもちろんですが、東南アジアのエビは大半が輸出向けの大規模養殖によるもので、養殖場確保のためにマングローブ林が破壊されていることもあると言います。現地の人々に及ぼしている影響を考えると、気軽に買うのを躊躇するようになりました。

 

もっともフードマイレージの考え方は万能ではなく、例えば、比較的近い海外の国から船で輸送されてくるものと、国内をトラックで走ってくるものと消費エネルギーはどちらが高いのかー。また産地=○○と国内の地名が書かれていても、もしかしたらその農産物・畜産物をつくるために、外国から飼料等を輸入しているのかもしれず、そうなると結局、飼料輸送の段階で二酸化炭素を大量に排出していることになります。あくまで指標のひとつなのだと思います。

環境への負荷を考慮し、地産地消を実行していこうとすると、手に入らないものも、それを不便に感じることもあります。

だとしても、可能な範囲で、知恵をめぐらし、豊かに工夫する食卓でありたいと思います。


ノーミートのこと、例えばうちのナポリタン

我が家では、かれこれ2年近く、お肉の料理をしていません。ソーセージ、ハムなどの加工品も同様です。

結婚した3年前、主人の食生活はお肉が中心でした。

それは肉好きというよりは、習慣として、あるいは反射的に、お肉を食べているようでした。

一方の私は、生長の家を信仰する家庭で育ち、お肉が食卓に登場することは時々あっても、肉食はよくないと教えられていました。

そもそも私はそんなにお肉が好きではなかったので、そう悩むことなく、魚や野菜中心の食生活を送ってきました。

 

主人の好みに合わせて結婚当初は週の半分はお肉料理にしていました。

それは食べるものを制限されるくらい面白くないことはないし、ましてや毎日一生懸命仕事をしていてくれるのだから、おいしく食べたいものを食べるのがよい、と思っていたからです。

そのころ私は時間に余裕があり、料理の本やレシピサイトを見て、毎日片っぱしから新しい料理を作っていました。

その中で、「お肉に似せた料理」を作るのが面白くなりました。

子どもの頃、料理の好きな実家の父が、山芋を使って鶏肉の唐揚げに似た料理を作っていて、面白いな、と思ったことが記憶にありました。

主人の好きなトンカツを作るときに自分の分は麩や高野豆腐で似せたものを作ってみました。

何気なく試食した主人が「これなら肉じゃなくてもいいな!」と言い始め、次第に食事をノーミートにシフトさせていくことになりました。

目に見えて主人は体調がよくなり、健康診断の結果も向上、体重も減りました。

自然に肉料理の回数が減り、主人は「お肉を食べたいと思わないから、似せたものを作ることもないんじゃない」と言うようになりました。

一般にお肉が入ることになっている料理は、ひと通り、そうでない我が家流のノーミートメニューに生まれ変わりました。

 

生長の家で肉食中心の食生活を見直すよう呼びかけている理由は、大きくふたつあります。

地球規模の課題という観点では・・

・食肉生産の効率化のために穀物が飼料として使われ、世界の穀物生産量の3分の1が、先進諸国の人が食べる家畜、家禽(鶏、カモ、アヒルなど人間が飼っている鳥)、養殖魚の餌となっていること→結果的に先進国の肉食者が貧しい国の人々の穀類を奪うこととなっている

・家畜の牧草地を確保するために広大な森林が伐採されている→酸素を作り、大気を浄化する森林が減っていき、地球環境に深刻な影響を及ぼしている

宗教上の観点では・・生長の家総裁・谷口雅宣先生の「足元から平和を」から引用させていただきます。

「・・・(中略)脊椎動物でも、哺乳類のような高等動物になると脳が発達しているから「心」というものがあります。彼らは死に直面すれば、我々と同じように恐怖し、苦悩します。ですから高等動物は食べないということが、倫理的にも宗教的にも正しい生き方である。それはエコロジーや環境保全の立場からみても正しい生き方であって、勧められるべきであるということですね」(P171-172)

 

こんな教えを背景に、私たちの家庭の食卓は少しずつ、自然に変わってきました。

さて、我が家のナポリタンです。

特別目新しくはありませんが、ソーセージはツナ缶で代用します。

油を敷いて、ニンニクの薄切りを入れて香りを引き出し、玉ねぎとツナを炒めます。

その際、白ワインを少々入れて飛ばし、鍋肌からしょうゆをたらします。

ケチャップで味を整えたあとは、大さじ1杯ほどの牛乳と卵を混ぜたものをかけ回し、火を止めて完成です。

最後に卵をかけまわすことでコクが出てきます。