コミタクのこと

先日、2歳の息子とバスに乗りました。

彼はバスが好きで、バス停を通る度に「ばすていあった。ばすのる」と言うので

以前から約束していました。

大喜びする息子とバスに乗って、子供の頃、自宅の前にバス停があったことを思い出しました。

 

私の実家の屋号は、このバス停の名前と同じで、近所の人も通称で呼んでいる時代がありました。

そのバス停も幼稚園ぐらいのときに廃止になり、がっかりした記憶があります。

歩いて20分超ほどのバス停が最寄になりました。

実家よりもまだ奥の方に集落が広がっていますから、一番遠い人はバス停まで歩くのに1時間近くかかることになりました。

そんな事情もあってか、実家のある町内では高齢になっても自家用車を乗り回す人が多いように思います。

 

私の父は2008年から、コミュニティタクシーの運営に携わっています。

マイカーに頼り過ぎない町づくりを目指した行政の交通政策の一環で、市内のいくつかの地区で行われ、それぞれの地区が運営主体となっています。

コミュニティタクシー、通称コミタクは、地区から基幹交通、つまりバス停やJRの駅などまでをジャンボタクシーで結んでいます。

温暖化防止や高齢者などが車を手放しても不自由でない街づくりといった狙いでしょうか。

料金は一律200円、小学生と70歳以上は100円と手ごろです。

離れた地域への「りんご狩り」など、コミュニティタクシーと路線バス・JRを乗り継いで行くお出かけイベントも

実施して利用促進を図っています。

 

どこでもバスの路線が通っていれば、それはそれでありがたいですが、現実には、自治体財政の悪化などで住民の足の確保に頭を悩ませているようです。バスの運営を完全に民間に渡してしまえば、当然需要の少ない地域の路線は削られていくわけで、そういった地域の人々の足をいかに守るかーそう考えたときに、コミュニティタクシーは有効な手段だと思います。

もっとも需要予測を立てて、それに合わせたダイヤを作ったり、ある程度の利用者を確保しなければならなかったり、運営する方は大変なのだと思いますがー。

ちなみに私の実家からJRの駅までは私の足で徒歩30分ほど。一番近いスーパーも徒歩20分超ですが、いずれもこのコミュニティタクシーで行くことができます。

地元のコミタクが愛され、長く運行されることを祈っています。

 

今、住んでいる町は、選挙など機会あるごとに、主要駅の整備が取りざたされ、

候補者が駅をこんな風に整備します、あんなことします、こんなことします、としきりに言います。

バリアフリー化などは多くの人が利用できるようになるので必要で、してほしいとも思っていますが、

問題はハコではないわけで。

どれだけ立派な駅だって、駅まで行くのが不便だったらだれも使わないわけです。

だから将来に負の遺産を残して(借金ですね)ハコの整備に懸命になるよりも、駅へと結ぶ交通の整備の方が必要だと思いますよ、と以前、機会があったときに議員の方にお話ししたこともありますが、ぽかーん、という感じでした~。


コミタクのこと」への2件のフィードバック

  1. お父様にはコミタクで大変お世話になっています。
    地域の皆様は、お忙しいのに毎月コミタク会議を開催されて、コミタクを育てててくださっています。

    コミタクを利用したお出かけツアーなど、我々ではできない楽しいイベントも開催していただいており、感謝してもしきれません。

    そして、このような素敵なコメントを読んで、もっと頑張らなければと思っています。

    本当にありがとうございます。

    1. ときさん 初めまして。ご訪問ありがとうございます。
      父がお世話になっているのですね。こちらこそありがとうございます。
      イベントなどの様子もそちらの新聞記事などで拝見していますが、多くの方に喜んでいただているようでうれしく思っています。
      コミタクには実は乗ったことがないので、帰省した折にはぜひ利用させていただきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>