今日まで仕事がお休みで、子供は保育園。
かねてより行きたかった、歌人・山崎方代(やまざき・ほうだい)の生家跡へ行きました。
昨日、文学館に行って、常設展にある資料に張り付き、夜、酔っ払って方代短歌について力説してたら夫が連れて行ってくれました。ええ人や。
方代さんは、大正3年生まれ。出征して右目を失明し、終戦後は靴の修理をしつつ各地を放浪。
私にも分かり易い口語短歌、ということもあるかもしれませんが、この人の歌が好きで。
甲府南から精進湖へ向かう道の途中に、ぐっと登り切ったあたりが故郷の旧右左口村(うばぐち・むら)。現甲府市です。
◇死ぬほどのかなしいこともほがらかに二日一夜で忘れてしまう 方代
この明るさが好きですが、「二日一夜」には戦争体験を読むべきのようです。
文学と明るさ、暗さについてはまた別の機会に書こうと思うのですが、方代さんの歌は必ずしも明るいわけじゃなく、湛えた暗さがある。
しかし、ふざけてどうでもよいことを詠っているようで、とても詩のリズムが美しい。
計算なのか、天性なのか。
そんなわけでよい日でした。