山梨県立美術館に行って、常設展示にあるミレー「無原罪の聖母」を見てきました。
本当は、文学館が本命だったんです。その話はまた後ほど。
「無原罪の聖母」は、キリスト教で、神の子キリストを生んだマリアもまた、神のはからいによって原罪なしに生まれた、とする教義に基づくもの。「無原罪の御宿り(おんやどり)」とも言われます。
ベラスケスとかエルグレコ、それにムリーリョにも同様のテーマの絵はあって、それぞれ、「あーマリア様ね」って感じの絵なんですけど、ミレーのこの絵は、垢抜けないっていうか、農民的っていうかそういうマリア様。
時の教皇は、この絵を結局は受け取らなかったということみたいなんだけど、イメージと違ったのか?
そもそも、なぜミレーが描いたこのマリアは、こんなにも庶民的?普通の人?なのか。
いろいろ考えてみるのが楽しいって思います。
写真は前庭にきれいに咲いてました。
私の夫というのは、自分は全然文学にも美術にも興味はないのだけど、行ってみたいなーと呟くと、連れていってくれて、自分もそれなりに楽しんでいる。立派な人です。
あ、子供も、文学館では本当に飽き飽きしてたみたいだけど、特に5歳の息子は、この絵はなぜか気に入ったみたいでした。