百年の手紙-日本人が遺したことば

梯(かけはし)久美子著「百年の手紙ー日本人が遺したことば」を読んでいます。

梯久美子さんというのは「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」を書いた人。

講演も聞いたことがありますが、しなやかな行動力が印象的でした。

無駄のない表現は私好みで、卓越した構成力、洞察力。

学ぶことの多い作家です。

 

「百年の手紙」は、田中正造、宮本顕治、正岡子規・・・など、有名無名あらゆる人々の個人的書簡を題材につづられたエッセー。

戦地からの言葉、子供への愛、弔辞などさまざまな手紙を取り上げています。

まだ途中なのですが、冒頭、田中正造の項の中の一節。

この部分は手紙ではなく、日記に書き付けたとされるものです。

「真の文明ハ山を荒さす川を荒さず村を破らず人を殺さるゝべし」

足尾鉱毒事件と福島の原発事故は相似形であると指摘され、この言葉をモチーフとした、小松裕「真の文明は人を殺さず」(小学館)も2011年に出版されるなど注目されました。

この本で表現したいのは、この項に代表されるように、過去の手紙にあらわれている現代との共通性、普遍性ではないか、と思います。

田中正造の項の最後に出てくる、手紙の一節。

「日本死しても天地ハ死せず。天地と共ニ生きたる言動を以てせよ。天地と共二久しき二答へよ」

3分の1ぐらい読みましたが、続きが楽しみです。


百年の手紙-日本人が遺したことば」への2件のフィードバック

  1. 合掌ありがとうございます。 
      MIZUKIさんは難しい事沢山御存知ですね。短歌も素晴らしい。
      やはり勉強されるのでしょうね。  再拝

    1. YSさん
      ありがとうございます。
      梯久美子さんの本には興味を持っているのですが、この本は知人が勧めていましたので。
      なかなか深い本です。

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