現象に遊ばずに

今月は、歌誌の編集作業で慌ただしくしていました。

オンラインストレージサービスを使って、データを共有・同期して作業していたのですが、連絡事項がメールで飛び交うので、最初はそれらを処理するだけでひと仕事でした。

校正が予定外に次々と舞い込んでいて、最後の方は子供を背中に乗せて電車ごっこをしながら紙に赤線を引っ張っていました。 それも無事校了です。

私は前職で新聞記事を書く仕事をしてきて、事実関係に基づいた上で、とにかく簡潔明瞭、すべての話題を中学生でもわかるように書くことを心がけるよう教わりました。決まったスペースの中で表現するために、無駄なものをそぎ落としていった結果、そこに美しさがあったと私は思っています。

一方で短歌というのは、私が親しんできた文章表現とは全く異なり、そもそも人に伝わらないといけないのか?という議論に回帰したりして、最初は非常に戸惑いました。しかしその違いがまた面白く感じられます。

 

新聞記事にせよ、短歌にせよ、言葉を扱う世界にいると、「現象」に引っかかりやすいことがあり、そこに注意をしています。

表現の世界での最高位を目指そうとするあまり、現象を言葉でもてあそぶうちに、その言葉によって却って現象を作り出してしまっていくようなそんなことがあります。

物事の深奥にある本当のことを表現するための言葉であるーそのことを常に忘れないでいただいと思います。

・・ちょっと小難しい表現になりました。

今月は年末の出張が年明けに延期になったので、これからは腰を落ち着けて迎春準備に入ります。

 

何部作っているのかも知りませんが、日本語を愛する者として、趣味の範囲のものであっても、活字となるものには最高の力を注いでいたいと思っています。


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